洗顔のやり方と選び方

洗顔のやり方と選び方 クレンジング・洗顔

洗顔は毎日の習慣だからこそ、やり方が肌の状態に直結します。
正しく洗えているかどうかで、肌荒れのしにくさはかなり変わります。

洗顔は毎日することだからこそ、何となく続けてしまいがちです。でも、洗顔のやり方や洗顔料の選び方を少し整えるだけで、肌の状態が変わることがあります。

ここからは、洗顔で何を落とすのか、さぼるとどうなるのか、正しい洗顔のやり方、洗顔料の選び方まで順番に見ていきます。

先に押さえるポイント

  • 洗顔で落とせるものと落とせないもの
  • 洗顔をさぼると何が起きるか
  • 正しい洗顔のやり方(温度・泡立て・こすらない)
  • 洗いすぎが気になる人に向いている洗顔料の選び方

洗顔は「皮脂・汗・ほこり」を落とすもの

肌の汚れは、油性汚れ(皮脂など)と水性汚れ(汗・ほこりなど)の2種類に分けられます。洗顔料に含まれる界面活性剤は油と水の両方になじむ性質があり、これらをまとめて落とせます。

一方で、クレンジングとの違いは、落とす対象の「重さ」です。クレンジングはメイクや日焼け止めといった、洗顔料だけでは落としきりにくい油性の汚れに対応します。洗顔はそこまで強い汚れではなく、日常的な皮脂・汗・ほこりを落とすことを主な役割としています。つまり、クレンジングと洗顔は同じ「落とすケア」でも、対象の汚れの種類と強さが異なります。

クレンジング洗顔
主に落とすものメイク・日焼け止め(油性)皮脂・汗・ほこり(水性)
使うタイミングメイクや日焼け止めをした日毎日(朝・夜)

クレンジングと洗顔の使い分けについては、クレンジングと洗顔の違いの記事にもまとめています。

洗顔をさぼると何が起きるか

一日過ごした肌には、皮脂・汗・空気中のほこりなどが付きやすいです。これをそのままにしておくと、毛穴が詰まりやすくなります。その結果、ニキビや肌荒れのきっかけになることがあります。

また、汚れが残ったままの状態でスキンケアをしても、化粧水や美容液が肌になじみにくくなります。つまり、洗顔はその後のスキンケアを肌に届けるための準備とも言えます。

そのため、毎日洗顔することで、こうしたリスクをある程度防ぎやすくなります。

洗顔のやり方:3つの基本

正しい洗顔のやり方といっても、難しいことは多くありません。具体的には、ぬるま湯で洗うこと、きちんと泡立てること、こすらないことの3つです。

ぬるま湯(32度前後)で洗う

まず、洗顔に使うお湯は、32〜35度程度のぬるま湯がちょうどいいです。熱いお湯で洗うと、肌に必要な皮脂まで落としすぎてしまい、乾燥しやすくなります。反対に、冷水だと汚れや皮脂が落ちにくくなります。

洗顔の水温と皮脂の落ちやすさのイメージグラフ
※皮脂の融点・洗浄特性をもとにしたイメージ図です。実測値ではありません。

手首に当てたときにほんのり温かく感じる程度が目安です。毎回温度計で測る必要はありませんが、熱すぎると感じるお湯は避けた方が無難です。

しっかり泡立ててから洗う

次に大事なのが泡立てです。泡を立てずに洗顔料を直接肌に乗せると、摩擦が起きやすくなります。そのため、きめ細かく泡立ててから、泡で包むように洗うことが大切です。

なお、洗顔ネットや泡立て器を使うと、少ない量でも十分な泡が作りやすくなります。

こすらずに洗い流す

最後に、顔を洗うときも、タオルで拭くときも、ゴシゴシこするのは避けた方がいいです。なぜなら、こすることで肌への摩擦が増え、バリア機能が低下しやすくなるからです。

したがって、タオルは顔に軽く押し当てて、水分を吸わせるように拭くのがおすすめです。

洗いすぎも肌には良くない

洗顔のやり方として見落とされがちなのが、洗いすぎのリスクです。過剰に洗うと、肌のバリア機能が低下しやすく、乾燥や肌荒れにつながりやすくなります。

具体的には、バリア機能とは、外部の刺激から肌を守ったり、肌内部の水分が蒸発しすぎないようにしたりするための仕組みです。これが低下すると、少しの刺激でも肌が敏感に反応しやすくなります。スキンケアにおける皮膚のバリア機能については、日本皮膚科学会でも解説されています。

このように、洗顔は朝と夜の1日2回が基本です。

朝の洗顔はした方がいい

朝は特に汚れていないと感じる人もいると思いますが、寝ている間にも皮脂は分泌されています。この皮脂を落とさないまま外出すると、日中の紫外線にさらされて酸化しやすくなります。その結果、酸化した皮脂は過酸化脂質を生じ、くすみの一因になると言われています。

要するに、朝洗顔はこの流れを断つために大事なケアです。

さらに、皮脂が残ったままスキンケアや日焼け止めをつけると、肌の上に余分なものが重なりやすくなります。朝洗顔をすることで、スキンケアが肌になじみやすくなり、日中の仕上がりも整いやすくなります。

ただし、洗いすぎはバリア機能を下げるリスクがあるので、朝はアミノ酸系界面活性剤など洗浄力がおだやかな洗顔料を使うのがおすすめです。

洗いすぎが気になる人はアミノ酸系界面活性剤がおすすめ

洗顔料の洗浄力は、配合されている界面活性剤の種類で変わります。洗いすぎが心配な人や、肌が弱い人には、アミノ酸系界面活性剤で作られた洗顔料が選びやすいです。

アミノ酸系界面活性剤は、洗浄力がおだやかで、必要な皮脂を落としすぎにくいのが特徴です。そのため、洗い上がりに突っ張りにくく、乾燥しやすい肌にも使いやすいタイプです。

種類洗浄力特徴成分表示の例
石けん系やや高めさっぱりした洗い上がり。アルカリ性のため、敏感肌には刺激を感じることもカリ石けん素地、ミリスチン酸Na、パルミチン酸Na、ラウリン酸Na、ステアリン酸Na、ヤシ油脂肪酸K、ヤシ油脂肪酸Na、ミリスチン酸K
アミノ酸系おだやか肌に近い弱酸性で、必要な皮脂を落としすぎにくい。乾燥・敏感肌に向きやすいラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸TEA、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ミリストイルグルタミン酸Na

成分表示の見分け方

成分表示は配合量が多い順に書かれているため、上位に界面活性剤が来ている場合はその洗顔料のベースになっている成分です。たとえば、「カリ石けん素地」は脂肪酸のカリウム塩からなる石けんの基剤で、石けん系の洗顔料によく使われる表記です。

なお、石けん成分の表示方法はメーカーによって異なります。「ヤシ油脂肪酸K」「ミリスチン酸K」のように個別の脂肪酸塩名で記載される場合や、「ラウリン酸・水酸化K」のように反応前の原料を分けて表示する場合もあります。各成分の詳細は化粧品成分データベースでも確認できます。

また、アミノ酸系かどうかは上の成分名を目安にするか、パッケージに「アミノ酸洗顔」と書かれているものを選ぶのが分かりやすいです。ちなみに、「コカミドプロピルベタイン」はベタイン系(両性界面活性剤)に分類され、アミノ酸系とは別の分類です。アミノ酸系と組み合わせて配合されることが多いですが、成分として見る際は区別して確認してください。

洗顔料の選び方を整理したい人へ

洗顔のやり方の基本が分かったら、次は実際の商品で選びやすいものを比較したほうが候補を絞りやすいです。アミノ酸系界面活性剤を使ったものを中心に、肌タイプ別に整理した記事はこちらです。

洗顔料のおすすめ比較を見る

まとめ

洗顔は皮脂や汗といった水性の汚れを落とすためのケアです。毎日続けることで、毛穴詰まりや肌荒れを防ぎやすくなります。

正しい洗顔のやり方のポイントは3つです。32〜35度程度のぬるま湯で洗うこと、洗顔料をしっかり泡立てること、肌をこすらないこと。この3つを意識するだけでも、洗顔による肌への余分なダメージを減らしやすくなります。

さらに、朝洗顔は睡眠中に分泌された皮脂を落とし、日中の紫外線による酸化を防ぐためにも大事です。洗いすぎが心配な人や肌が弱い人は、アミノ酸系界面活性剤の洗顔料を選ぶと、必要な皮脂を落としすぎにくくなります。

洗顔料を選びたい方へ

洗顔の基本が分かったら、次は肌悩みに合う洗顔料を選びます。毛穴・角質・敏感肌など目的別に選びたい方は、洗顔料おすすめ5選を参考にしてください。

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